# Pythonと相互運用可能な静的型付けプログラミング言語Erg プログラムチームの川瀬です。ここでは、私が印象に残ったトークである、芝山駿介さんによる[「Pythonと相互運用可能な静的型付けプログラミング言語Erg」](https://2024.pycon.jp/ja/talk/XJTHPU)([スライド](https://docs.google.com/presentation/d/12GhRTQqOUQEmnf1P0af_LDHRESK0UNhnzrjXRz0P4jc/edit?usp=sharing))を紹介します。 ```{figure} ./talk-japanese.jpg :width: 400px :alt: 芝山駿介さん 芝山駿介さん ``` このトークでは、まずPythonの豊富なライブラリや高い連携性をといった利点を認めた上で、型付け、言語仕様、環境構築という3つの観点での弱点が指摘されました。そしてその解決策として、柴山さんが開発されているプログラミング言語[Erg](https://github.com/erg-lang/erg)が紹介されました。Ergは高度な静的型付けや強力な型推論、開発ツールとの統合といった長所を持ちつつ、既存のPythonの資産を活かすこともできるとのことでした。加えて、Pythonを使い続けたいユーザに対しても有用な、Pylyzerという型チェッカー/Language Serverも紹介されました。Pylyzerも柴山さんが開発しており、他の型チェッカーと比べて、より高度な型推論機能を有することや、ユーザフレンドリーなエラー報告などを特徴としているそうです。 私は、公開されていたトーク概要を読み、プログラミング言語や型チェッカーの開発といった話題に興味があるものの、あまり知見がないためついていくのが難しいかもしれないと考えていました。しかし、平易な言葉で、豊富な具体例を示しながらの発表であったため、終始興味深く聴くことができました。その結果、ご紹介いただいたErgやPylyzerについてはもちろん、プログラミング言語やLanguage Serverの開発についても興味が掻き立てられました。 発表後の質疑応答では聴講者から活発に質問が寄せられており、その後の休憩時間でも議論していました。多くの聴講者の関心を集めたトークだったのではないでしょうか。